リウマチ科

 当院では関節リウマチの診療にも力を入れております。リウマチへの治療は今までそしてこれからの十年間で急速な進歩をとげようとしています。治らなかった病気から治せる病気へ変わろうとしており、最新の治療に精通した専門医にかかる事が重要になって来ています。当院では日本リウマチ学会専門医(多数の臨床経験を有し、学会の試験に合格して取得)で、さらに日本リウマチ財団登録医でもある整形外科上田部長が主にリウマチ患者様の診療にあたっています。
 関節リウマチへの新しい治療法である「抗TNFα抗体療法」(レミケード点滴)、「TNFレセプター製剤療法」(エンブレル皮下注、ヒュミラ皮下注)等も当院では開始しております。さらにはアクテムラ点滴やオレンシア点滴もしています。
 ※ 内科系では久留米大学膠原病内科より派遣されている日本リウマチ学会専門医が治療にあたっています。

リウマチ科スケジュール

リウマチ科の治療方針

治療方針

項目治療方針
関節リウマチ ヨーロッパ、アメリカ、日本のリウマチ学会が推奨している新たな治療方針を採用している。関節リウマチに対して有効であるとのevidenceのはっきりしているMTX;メトレート(間質性肺炎、顆粒球減少、肝・腎機能障害等の合併症に注意しながら、週に3c.から開始、症状に応じ8c.まで増量)を中心として、当初はモーバー3T./日、リメタゾン2週に1回静注、ファルネゾンゲル外用等を組み合わせる。症状改善しない時はアザルフィジン、ブレディニン等への追加や変更を考慮する。2~3ヶ月に1回、採血・尿険を行い、活動性・副作用の把握に努める。重症例には免疫療法の生物学的製剤併用を考慮する。前述の各種生物学的製剤治療も積極的にすすめる。
変形性膝関節症 まずは外来にて大体四頭筋訓練、体重調整、生活様式等の指導、サポーターや足底板等の装具療法、2Fリハ室での低周波、温熱、レーザー等の物理療法、内服・外用剤処方、関節内ヒアルロン酸製剤注射(数回はsteroidでも可)等の保存療法を試みる。保存療法にて軽快せず、歩行時疼痛があり、ADLに困難を生じる場合は、年齢やX線上の変化も考慮し観血的治療を検討する。
痛風;高尿酸血症 発作の当初はNSAID内服・坐薬、ダーゼン、ウラリット、外用剤、安静・挙上で。急性期の症状が治まれば、尿中尿酸、クレアチニン測定し高尿酸血症のタイプ分けを行い、適応となる尿酸コントロール薬剤を開始する。腎障害がある場合は尿酸合成阻害薬を選択する。食生活、お酒、運動の指導も行う。
人工膝・股関節置換手術 関節の破壊が進行した、歩行時の疼痛が強い症例を対象とする。原則として年齢は55歳以上とする。禁忌は各人工関節の挙げているものである。可能な場合はcement lessを優先して使用する。手術に備え、適応に沿いエスポー使用下に自己血貯血を400ml×2回施行する(外来または入院で)。

スタッフのご紹介

常勤医師

医師名

上田淳

Jun Ueda

(リハビリテーション科部長)

専門分野 リウマチ・関節外科、骨折・外傷外科、
脊椎外科、手の外科
所属学会
認定医
専門医
整形外科関連学会多数
日本整形外科学会(専門医・リウマチ医)
日本リウマチ学会(専門医)
日本リハビリテーション医学会(認定臨床医)

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